リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

そうだ田辺に行こう

年末にタイルと台湾飾り窓をモチーフにしたオブジェの展覧会で2回通った大阪・田辺にある須田画廊さん。 オーナーの須田さんの着物が素敵だったことが、その後の私の「リカちゃん和装」のきっかけでした。 今回は気になる本屋さんが田辺にあると知って、思…

リカちゃん人形が衣裳持ちに

コロナ禍で何年も会えていなかった中学の友達と久しぶり会った年末。 私の作ったリカちゃん人形の着物を見せたら、やっぱり手作り好きの彼女から琉球紅型のプリントされた端切れを分けてもらいました。 張り切って着物を仕立てたら次は帯。 これまたお世話に…

2022年に読んだ本たち

今年は自分としては戦前戦後を生きた人の本を読んだ1年でした。 このブログのおかげで辿れるのでまとめておく。 まず元旦に購入した朝井まかての「落葉」明治天皇が江戸に入るところから始まる時代背景を緻密に調べて書かれた娯楽小説で、明治と大正の境目の…

チロリアンテープで帯

今年は早めに帰省しています。 夜なべして88歳のおばちゃんと針仕事。 私が着物を作る横でささっと腰巻きを縫ってくれました。 今年この燕のチロリアンテープに出会ってからずっと作りたかったお着物。 初めてにしてはなかなか満足なお仕立てとなりました。 …

木曜日にはココアを(青山美智子著)

受験生の娘さんが国語の問題集で見つけて「続きが読みたい」と言うのでメルカリで購入。 早速読みながら娘さんが「伏線回収がヤバい」と興奮していたので、私も貸してもらって読み終えた。 不器用な人や、誠実な人がたくさん出てくるオムニバス形式の優しい…

一反12メートル

お知り合いからいただいたシマシマの布が一反ある。 せっせと子供の靴袋とか体操服入れとかクッションカバーとか、出来心でリカちゃんのスカートとか作っているわけですが、とにかく一反は無くならない。 かと言っていらんもんを作りたくはないので毎日眺め…

映画「でんげい」

第七藝術劇場で上映してたので観てきました。 実は私の通ってる英会話のクラスに体験で建国高等学校の三年生の子が来たことがあって、彼の英語があまりに流暢なので衝撃を受けたことがあった。 自己紹介で「両親はコリアンですが、生まれも育ちも日本です。…

のだめカンタービレ展

数日前に古い友人が「チケットが一枚余ってます」とSNSに書き込んだのですかさず連絡を取りその5分後には、私が行くことになっておりました! 改めてメルカリでマンガ全巻を買い直し復習して臨んだ展覧会。 もう楽しすぎた! 入ってすぐにのだめの汚部屋の再…

ムビリオバトルと映画「ガリーボーイ」

さて先日の土曜日はムビリオバトルでした。 毎回楽しくて仕方ないイベントなので会場へ向かう足取りも軽い。 今回のテーマは「言葉」 なかなか映画見る時間が取れず初めてオブザーバー参加になったのは無念でしたが、やっぱり面白かった!! 3つの映画がバ…

映画「恋人はアンバー」

とてもよかった。 冒頭の自転車のシーンですでに主人公のジャケットのフードが風で膨らむ映像で感じた(これ、いい映画だな)が、最後まで続いた。 1995年にアイルランドの高校生はこう言う感じかと、同じ年に日本で同い年だった私は感慨深かった。 This pla…

本「西村伊作の楽しき住家」(田中修司著)

こちらも引き続き中村伊作関連。 勢いづいて一気に読了しました。 研究者の方の論文だけあって緻密に当時の社会変革の波や、時代背景、キリスト教や社会主義が西村伊作の建築運動にもたらした影響を調べ上げてくださっています。 この本を読んで自分の勘違い…

本「きれいな風貌 西村伊作伝」黒川創著

上からの写真ではちょっとわかりにくいですがこの本あとがきまで読むと347ページもある結構な厚みです。 春に蒲田のあんず文庫さんに行ったときに見つけて、買っていましたが厚みに気圧されて半年も寝かせてしまった。 とはいえ読み出すとものすごく面白かっ…

朝倉彫塑館と日暮里界隈

友人の高校生になる息子がお薦めなのが朝倉彫塑館と聞いて、先日は日暮里に行ってきました。 駅から歩いてすぐの場所にあるこちらは、朝の間だけアトリエ部分で撮影が許可されている。 息子さんがお薦めの天井まで続く壁一面の本棚は圧巻!!(撮影できない…

ヴァロットン「黒と白」展

せっかく東京に来てるしね。 と、言うことで東京駅から新幹線に乗る前にもうひとつこちらも詰め込みました。 版画好きにはたまらん。 文句なしにオシャレです。 一つ驚いたのが、20年以上前にどこかのミュージアムショップで買ったピンバッチのおじさんに再…

アーツ・アンド・クラフツとデザイン展

府中市美術館で12月4日まで開催されているこの展覧会も今回の上京の目的のひとつでした。 昨年だったか奈良でみたウィリアム・モリス展も彼の生涯や妻との葛藤といった本人の人生に焦点が当たっていて見応えがありましたが、今回のはそのデザインと思想が、…

本「人生と読書」(三木清著)

「本を持たずに出かけると、活字が恋しくて広告すらじっと読んでしまう。」という話をして「でも今日は身軽に動きたいから一冊も持たずに出かける。」と玄関を出ようとしたら姉が「電車に45分も乗るのにそれはあかんで!」と、本棚から薄い文庫本を数冊持っ…

絵本「生きているかぎり語りつづける」

何年か前にご近所の本屋さんがこの本と被爆者の谷口すみてるさんの講演会を企画されたことがあった。 この本を買って申し込んだのに、当日子供が発熱し見送った。 で、何年か経つうちに谷口さんはお亡くなりになり、私はこの本を本棚にしまったままで、なん…

本「ぼくらのなまえはぐりとぐら」

先日、山脇百合子さんが80歳で亡くなられた。 こんなに豊かなものを日本の子どもに残してくれた人はそうはいない。 と、言いかけてこの本を思い出した。 何年か前に福音館書店「母の友」編集部が発行した「ぐりとぐら」のすべて。 この本には世界中のさまざ…

本「ロシア大地が育む家庭料理」

春に上京した時に、蒲田の古本屋さん「あんず文庫」で買った一冊。 一昨日に投稿した「夕暮れに夜明けの歌を」の中でブリヌィを友達と食べているシーンで思い出して開いてみる。 3パターンのアレンジまで!! 本は出会ったときはなにげなくても、ある時ふと…

漫画「正反対な君と僕」(阿賀沢紅茶作品)

わたしは青春漫画がいくつになっても好きですが、このところイチオシなのはめずらしくジャンプコミック。 1巻を読んで大変可愛い主役のふたりに満足してたら新刊の2巻は脇役メンバーもいい感じ。 これ、ちょっと捻くれた人も、いびつな人も、みんなあったか…

本「夕暮れに夜明けの歌を」(奈倉有理著)

いろんな気持ちが湧いてきて、懐かしい記憶が蘇ってくる本だった。 彼女がロシア語に出会い、20歳から暮らしたロシアの大地。そこで出会う人たちは優しくて、悲しくて、愛おしい。 かつてアメリカで暮らした日々で、人との距離感が楽だったことを思い出す。 …

相反する気持ち

スッキリ暮らすなら、行ってはならぬ場所。 それが100円ショップ。 「収納を増やすなら物を減らす」 「安いから買うは本当はいらない」 分かってますよ!!! はい、収納ボックス買いました。 アート・アンド・クラフト運動のウィリアム・モリスの提唱した魂…

本「アメリカ分断の淵をいく」(國枝すみれ著)

アメリカがこんなに分断されてしまった背景にはラスティングベルト(錆びついたベルト地帯)と呼ばれる、かつて製造業で栄え今はまともな職がない地域の衰退が間違いなくある。 先日、英会話の先生が「REPLECEMENT THEORY(置き換え(陰謀)論」という言葉を…

よだかの片思い

連休は気圧もあってか、最低限の暮らしを回す感じのことしかしたくない感じで終わってしまった。 でも今月で32年の歴史を閉じるテアトル梅田にはお別れに行けました。 最後のロードショー作品は、「よだかの片思い」 漫画好きのわたしには珍しく原作漫画は読…

英会話と今週の教材「アフガニスタンの人権活動家の苦悩」

英会話でCurrent affairsと言うクラスを取っている。 最初の30分くらいは「最近気になったニュース」について雑談。 クラスメイトがスコットランドの首相が400年前の魔女狩りを謝罪したという毎日新聞のニュースを持ってきたので先生と三人で話す。 そこで先…

刺繍熱

今月初めに我が家にも例の病が蔓延し、家族全員が感染。 未だ一名は自宅療養中です。 これ本当しんどい。 私は感染から2週間が経ちましたが、息切れ、倦怠感がまだ残っている。 そして、そんな中もう一つの熱にもやられています。 そう、刺繍熱。 セリアのミ…

漫画「同居人はひざ、時々頭のうえ。」(原作 みなつき 作画ニッ家あす)

こどもの習い事待ってる間にサクッと2巻まで。 そんなに猫好きでは無いですが、周りには猫好きの友人が多いわたし。 この漫画嫌な人は出てこないし、優しい気持ちになれるし、よかったです。 続きが気になるなぁ。

漫画「海が走るエンドロール」(たらちねジョン作)

3巻出たので早速読む。 このところかなり好きな作品です。 小さい頃や若い頃は大人は安定して完成している存在だった。 自分が大人になってみるとそうでも無くて、誰と過ごすかとか、何を好きかとかはあんまり年齢や性別という属性とは関係なくなってくる。 …

漫画「スプートニク」(海野つなみ作)

コロナ禍の悲哀も盛り込みつつ、地味に機会をうかがったり、新しい企画にワクワクさせられたりしながら、追加オプションのようにほのかにトキメキも挿入してある。 とても、海野つなみさんワールド健在の新作。 介護も出てきてよりリアルな「逃げ恥」のその…

漫画「女の子がいる場所は」やまじえびね作

前から気になってきた一冊をやっと読めました。 後書きを読んで最後の一編を読み終えたら涙腺が決壊してしまった。 「わたしにしか描けないものが描けるかもしれない」と新しいものに挑戦する作者が素敵だし、「女性差別を受けている海外の女の子たちの日常…