リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

雑誌「文藝春秋」2018年5月号

服は古着が、本は古本が好きだ。

でもこれまで「文春砲」は聞いたことあっても文藝春秋は読んだことがなかった。

でも家の者が何故か2年も前の雑誌を見えるところに置いていたのでおびき寄せられて(?)読んでみた。

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他の号は知らんけど、この号はかなりの読み応え。

 

何より、おっさん雑誌と侮っていたら巻頭の写真「日本の顔」で大好きなミナ·ペルフォネンのデザイナーの皆川明さんが特集されている!

まさかの冒頭に「可愛い」を持ってくるとは心憎い演出。

さらにSMAPから3人が抜けた直後だったからか元スマップ3人のホンネ座談会がこれまた予想外に(ファンの方失礼!)面白かった!

 

さらに私が東京に住んでいた時から好きだった「谷中根津千駄木」界隈の今をたどる森まゆみさんの文章にしびれる。

国政を考えると時に暗くなるが、地域を見ると人材に事欠かず、群れなす星が渦をまいている。

また、行きたいなぁ。

 

で、普段はおっさんでも文春は買わないはずの家の者がなぜ買ったか聞いてみると「森友学園の文書改ざんを担当して自殺した近畿財務局の職員のお父さんの手記が載ってるからや」という。

 

もう、記憶のかなたに追いやられてしまっていたけれど、そういえばこの時は人が死んだのだ。

お父さんの手記は本当に人の親として胸の痛くなるものだった。

岡山出身で、書道が好きで、弟を進学させるために自分は高卒で国鉄に入り、その後夜間で学んで財務省に入った一人の人間が、死に追いやられた事実は改めて重い。

 

あれから2年、まだ安倍政権は続いている。

この「忖度政治からの決別特集」はまだ古本にはできない。