リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

和訳「新型コロナにうまく対応している国の共通点は女性リーダーだということ」

フォーブ誌の記事に、気になるタイトルの記事を見つけました。

www.forbes.com

 

おおぉ、人類の半分である男性の反感を買いそうな記事だと読み始めましたが、具体的かつそれぞれの女性のやり方が興味深かったので珍しく和訳してみます。

長いですが、今の世界のリーダーを2タイプに分けると確かにこんな感じかもと思わせます。

我が国の場合、決断力も共感力もないのが本当に絶望の淵に追いやられますが、、、。

いったんそれは置いておいて、世界の素敵な女性たちに励まされる記事なので長い拙訳ですが是非ご笑読ください。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

新型コロナ対策で効果を上げている国の共通点はリーダーが女性であること

 

危機において真のリーダーシップが発揮されているのは?


アイスランド、台湾、ドイツ、ニュージーランドといった国々で、女性リーダーたちの新型コロナ対策には目を見張るものがある。フィンランドノルウェーデンマークでは感染拡大に直面したことで、危機的状況において女性が有能な対処能力を備えていることがはっきりした。
これらの国は、小国もしくは島国であること、また条件が特殊だという人も少なくないだろう。しかしドイツは大国であり世界をけん引している国の一つだ。それに英国も島国だが結果はご存知の通りだ。

彼女たちは我々に権力を行使する方法は一つではないこと、ひたすら強権的である必要もないと教えてくれる。
果たして彼女たちのやり方は?

 

情報の公開


ドイツのアンジェラ·メルケル首相は早い段階で、国民にこのウィルスの影響は大規模で人口の7割が感染する可能性があることを「事態は深刻です。皆さんも真剣に受け止めてください。」と静かに語りかけた。市民もそれに応えた。検査体制が速やかに整備された。我々が今まさに経験している怒りや不信感、責任の擦り付け合いといった段階をドイツ人はすぐに克服したのだ。この国の感染者数は近隣の欧州諸国と比較してかなり少なく、すでに近いうちに外出規制の緩和も始められるのはないかと言われている。

決断力


2020年4月12日に欧州室病予防管理センターが発表したデータがある。

f:id:tototomoton:20200414225846j:plain

 

もっとも迅速にこのウィルスに対応したのは台湾の蔡 英文総統だ。今年1月に最初の兆候が見られてすぐ、彼女は感染拡大を食い止め、現在多くの国が行っているようなロックダウンを回避するための124の対策を講じた。現在、彼女は10万枚のマスクを欧米諸国に送っている。CNNは彼女を、今回のウィルスに素早く対応し、感染爆発を防ぎ、死者を6名しか出していないとして「世界一のリーダー」と評した。

 

ニュージーランドのジャシンダ·アーダーン首相は素早くロックダウンを実施し、国民にその必要性を明確に説明することに成功している。彼女は国内にまだ感染者が6名しか報告されていない、きわめて早い段階で全国民に自主隔離を求め、すぐに外国からの入国を禁止した。この明確さと決断力がニュージーランドを感染拡大から守った。4月の現時点でニュージーランドの死者数はわずか4名だ。他国が規制の緩和を検討している中、彼女は外国から帰国した自国民に指定された場所で2週間の隔離政策を義務付けている。

 

テクノロジーの駆使


アイスランドのカトリーン·ヤコブスドッテル首相は全国民に無料の検査を実施している。これによって新型コロナウィルスの致死率と感染力を正確に把握することができる。多くの国では症状のある人にのみ検査を制限している。アイスランドの検査体制はケタ違いだ。人口比で見るとアイスランドはすでに韓国の5倍の検査を実施し、感染源も緻密に特定することでロックダウンや学校休校を回避している。

 

昨年の12月にフィンランドで誕生したサンナ·マリン首相は世界でもっとも若くして一国のリーダーとなった女性だ。このミレニアル世代のリーダーはウィルス対策にもソーシャルメディアを駆使して立ち向かっている。既存のメディアの報道をチェックしない層向けに各世代に影響力を持つ有名人に正しい情報の拡散に一役買ってもらっている。

 

親密さ


ノルウェーのエルナ·ソルベルグ首相は子どもたちにテレビを使って直接語りかけている。彼女はデンマークのメッテ·フレデリクセン首相が数日前に行った3分間の短い記者会見てひらめき、自分も子供向けの記者会見を開いた。彼女は国中から寄せられた子供たちの質問に答え、子供たちに怖いのは当たり前だし、怖がって良いのだと直接語りかけた。
この独自性と明確さは人々を驚かせ、さらに世界の女性リーダーたちによい相乗効果をもたらしていくだろう。

 

彼女達が国民に語りかけるとき、示される思いやりや共感はこれまでの既存の世界の主導者たちと何が違うのだろうか?まるでテレビ画面から温かい腕が広げられ、肩を抱いてくれるような親密さがある。こんな風に一国のリーダーから語りかけられたことがあっただろうか?

 

さて、彼女たちと今回の災禍をいいことに自らの権力に酔いしれているマッチョな男性指導者たちと比べてみよう。
責任は人のせいにし、司法を操り、メディアを叩き、国民を「俺はやめない。ずっと権力の座にいる」という悪夢の下に置いているリーダーたちはたくさんいる(アメリカのトランプ大統領、ブラジルのボルソナーロ大統領、メキシコのオブラドール大統領、インドのモディ首相、フィリピンのドゥテルテ大統領ハンガリーのオルバーン首相、ロシアのプーチン大統領に、イスラエルのネタニヤフ首相、、、)

 

女性リーダーがこの世界に変化や利益をもたらすかもしれないという研究はされてきたが、多くの政党組織や企業は依然として成功したければ「男のように、これまでの男のやり方で」頑張ることを女に強いている。

だからこそ今回紹介した7つの国の女性リーダーたちの実績を前に男たちも謙虚になっていい頃だ。

そろそろそれを認めて、もっと女性を責任ある地位に選ぼう。