今日はシェイクスピアの命日で国際的には図書・著作権の日らしい。
私が一番好きな本は「おおきな きが ほしい」なので、今夜はこれを娘さんに読み聞かせてみた。
「ぶん·さとうさとる/え・むらかみつとむ」
いつもより丁寧に表紙の作者と画家の名前を読みながら同時代にこんなすごいふたりがタッグを組んだ奇跡に改めてジーンとくる。
何年たっても四季折々の季節の中で描かれるかおるの小屋の描写が細かくてワクワクする。
読みながらページをめくるたびに隣で娘がグッと身を乗り出すのが分かる。
ストーリーは主人のかおるが大きな木の上に自分の小屋をたてる空想を語って、最後は庭に自分の背丈くらいの木を植える絵で終わっている。
読み終わったとたん娘が「かおるはホンマに小屋をつくってんなぁ」と言う?
「え、木を植えるところで終わってるやん?なんで分かるん?」と聞くと
「そら分かるわ」と表紙の絵を改めて見せてくれる。
「かたつむりと、とかげと、あおむしがおるやろ」
よく話を聞くと、作中で同じような絵柄の出てくる想像したかおるの家の絵にはリスと鳥しか描かれていない↓
それなのに、表紙の絵にはいろんな虫が増えている。
だから表紙の絵は「ほんとうの話」なのだと言う。
それを聞きながら娘が保育園のころに保育士の先生に聞いた話を思い出した。
子どもの吸収する力はすごいから小学校にあがる前に早く字を教えたくなる親の気持ちは分かる。
でも、字を知ってしまうとどうしてもそっちに興味がそがれて絵を純粋に楽しめなくなる。
お話を耳で聞きながら絵をじっくり楽しめる貴重な数年を親が奪ってしまうのはもったいない。
今や小学2年生のうちの娘さんは新学期になっても、自宅にいる間にやるようにと学校から出された課題はほとんどやらず、書く文字もかなり怪しい。
でも実は「貴重な時間」を延長してるだけなのかもなぁと在宅勤務で放置気味の自分を正当化してみる。
まぁとにかく数年ぶりにページを開いても一番好きなのは夏の小屋でかおるがホットケーキを焼く絵でした。
これを読むたびに私も保育園でホットケーキが食べたくなったなぁ。。。
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