ずっと家の者から今ならGYAOで無料で観れると誘われていた韓国映画「弁護人」をやっと観ました。
私が「タクシー運転手」という映画で好きになったソン・ガンホの、これまた「タクシー運転手」と姉妹的な映画というだけあって、最初のコミカルな部分からの韓国の軍事独裁政権時代のひどい拷問や人権抑圧のシリアスさのコントラストがすごかった。
この弁護人のモデルとなったのは韓国の元大統領で後に弾劾され、自殺した廬武鉉さんらしい。
あの学歴主義の韓国でよくも高卒の人が大統領になれたなと思うけど、それだけ軍事政権を倒して民主化の先頭に立った法律家への市民の信頼は厚かったのだと思う。
とにかく、法廷劇としても、人間群像を描ききる手法としても、相当見ごたえのある作品です。
言っておきますがが怖い!
でも国家権力を暴走させるとこんなに恐ろしいのかということ、最高法規の
憲法って最後の砦で本当に大事だということもよくわかる映画です。
国家権力を縛る鎖としても、人権侵害を映す鏡としても、まともな憲法は変えさせてはいけない。
5/26まで会員登録しなくても無料で観ることができます。