リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

映画「82年生まれ、キム・ジヨン」

楽しみにしてた映画です。

82年生まれ、キム・ジヨン

 

klockworx-asia.com

母と見てきました。

 

三宮で久しぶりに母と会い、神戸国際会館(映画館)へ向かう地下道を自分の庭のようにさっさか歩いていく母に「さすが職場が近かったからよう知ってるな」と笑うと、母が「そらそうや、高校出てから5年間は神戸支社で働いたからな。産後3か月で出勤したら突然配送センターに飛ばされてたけど」と何気なく言った。

 

「何それ?そんなんされたら産後ウツなるわ。」と言う私に「私以外の人も子ども産んで復帰した女性社員は華やかな職場からそうやって追い出されたんや」と。

 

そんな母はその後、私を産み、2人の娘を育て、40年間働き続けて定年した。

最後の方は三宮のかつての「華やかな職場」に戻って働いてたけれど(まぁ、はた目には楽しそうではあったけれど)悔しいことも、切ないことも、情けないこともたくさんあった会社員人生だったと思う。

 

その母が、この映画を観ながら一つ席を隔てた場所で声を挙げて笑い、嗚咽していた。

 

どの時代に生きても、どの国に生きても、出産しようとしまいと、仕事をしようとしまいと、女にとっては共感ポイントが必ずある映画だと思う。

 

それにしても真正面から今を生きる女のしんどさを、世代を遡って描く真面目な本がベストセラーになり、その国を代表するような名優が競演して映画にできる韓国はすごいなとあらためて思う。