本「女の子はどう生きるか」(上野千鶴子著)

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ベストセラー「君たちはどう生きるか」が男の子向けの本で、有名なルソーの書いた教育書「エミール」にはもっともなことがたくさん書いてあるが、最後まで読むと「以上述べてきたことは女の子にはあてはまらない」と書いてあるという。

 

女の子は、将来の夫となる男を支えるように育てなさい、とルソーは言いました。そんなバカな!と私は思いました(前書きより引用) 

 

 私はぶっちゃけどっちも読んでないので上野先生のように衝撃は受けないのですが、たまたま数日前に読んだ「スゴ母列伝」で

 

結論から言えば、モンテッソーリは我が子を自分の手で育てることができなかった女性だ。 さりとて、教育学の名著「エミール」をものしながら我が子を次々と孤児院の前に捨ててきたジャン=ジャック・ルソーのように無責任だったわけでもない。

『スゴ母列伝』130ページより引用

 と、読んだばかりだったので最近2回も遭遇したルソーさんへの反感が生まれ、読み進めました。

 

以前に私と同世代の雨宮処凛さんが著書で上野先生と共感できない部分をドンピシャに書いていたけれど、私も上野千鶴子さんは正直好みではない。

 

今回もこの箇所↓には違和感を感じた。

 

きっと彼の家庭では「家事育児は女の仕事」、つまりお母さんだけがやっているんでしょう。これから先は絶滅していく人種です。そういう男子にはこう言ってやりましょう。「このぐらいできないと、結婚できないよ。アンタの親の世代とは違うんだから」(28ページより引用)

 

(そういうとこだぞ)って正直思う。

 

言いたいことをいうときに、関係ないことを出してくるのが気持ち悪い。

結婚するのがいいわけじゃないと他のところで散々書いておきながら、結婚はできた方が良いと考えているのか、ただ相手の痛いところを突きたいだけなのか分からないけど、人は個として生きていく前提にシンプルに立てばいいのにと思う。

 

でも私には押しつけがましい物言いも、ぐるっと数世代若返って今の10代には新鮮なのかもしれない。

 

そしてネガティブな事を書きましたが、学者さんなのでデータで回答している部分はかなり読み応えがありました。

 

今の税金の制度が女性を「そこそこ働いて、家のこともしてくれる」都合の良い存在として閉じ込める制度設計であることや、財界のおっさんと政界のおっさんは仲良しだということも改めて数字や経過をたどるのは興味深かった。

 

巻末に2019年の東京大学での話題になった祝辞も全文載っています。

 

我が家のティーンにも「読んだら?」勧めてみましたが、「あ、大丈夫です」と言われました。(何が?!)

 

いつかどこかで出会えるといいね、フェミニズムに。

そういう意味でも次世代の女の子へのエールはたくさん感じる本でした。