私は物忘れは激しいけれど執念は深い。
ずーっとSNSのアイコンは「わきまえない女」にしてあるし、一年前の菅政権の学術会議任命拒否を根に持っています。
このブログでもこれについては色々と書いております。
例えば任命拒否された中のひとりである宇野重規さんの本がどれだけ面白いかを力説したり↓
さらに拒否された田中優子さんの著書で度肝を抜かれたり↓
で、今回Choose Life Projectが任命拒否から1年ということで座談会を企画してくれたので視聴しました。
とてもとても面白かった。
同世代の小説家である温又柔さんの柔らかいけど熱い語りに危機感が共有できすぎて、ちょっと涙が出た。
同じく任命拒否された加藤陽子さんの「私は研究以外は寝ている本当の変人です」という爽やかなまでの自己肯定感に意表を突かれた。
司会の佐藤学さんの「学ぶことで今の自分から自由になる」という言葉に、学びと自由について初めて真剣に考えた。
「忖度」はドイツ語で「先取り的服従」というと広渡清吾さんが言っていて、あまりのパワーワードに衝撃を受けた。
この5名の方々が、語り合うことでさらに自らの認識を深めていく。
そのなんとも楽しそうな様子に、ちょっと難しい固有名詞とか分からない歴史が出てきても元気がでてきた。
菅政権が任命を拒否した方がこの中には2名もいらっしゃいますが、日本の知を代表する皆さんってやっぱり捨てたもんじゃないどころか捨てたらアカン人たちです。
最後に広渡さんのお話で一番心に残った部分を引用したい。
社会の在り方について議論する市民が交流する空間の活動量が社会的意識の水準を引き上げる。
社会的意識と言うのは「これがあたりまえだよね」ということです。
政権を変えるのはひとつの手段。それを通じて社会の常識を変えていく。
これを聞いて午後からは地域でこのバナーの下でフライヤーを配りました。
このままでいいわけない。
今あるクソったれな「常識」を引き上げる政権交代を。