久々に劇場で映画を観てきました。
この映画の舞台になった場所に一番近いであろう映画館で、かつ日曜日、しかも一日一回しか上映しないからか、すごくたくさんお客さんが来ていた。
普段私が観に行く映画はあんまり人が入っていないのが多いので、こんなに人と一緒に映画をみたのは「パラサイト」以来初めてかも。
リム・カーワイ監督の作品は初めてでしたが本当に面白かった。
知らない景色がないってくらい、見慣れた風景なのに、そこで暮らす外国人の事を自分は本当に知らないのだと思い知らされる。
たくさんの登場人物が特にお互いに関わり合わずに過ごす数日間を描いているのに、ちゃんと脚本がまとまってるので3時間弱もある作品を集中力が途切れずに観れる。
とにかく描かれている現実の力が観る側をどんどん引き入れていく。
アジア各国のすてきな俳優さんが出演されているのも見どころ。
個人的には桂雀々さんが全体としてあまりに辛いことの多いそれぞれのエピソードのなかですこーしほっこりする役を担ってて、雀々さんが出てくるシーン、何かよかった。
あ、余談ですが、今年7月に読んだ桂雀々さんの自伝は本当におすすめです。
↓
ただ!これは残念でしたがエピソードの中で刑事役の千原せいじが事件の個人的感想を述べるシーンがあって、私はそこは蛇足だと思う。
それまで作品に引き込まれていただけに(え?このセリフいらなくないか?)って正直びっくりした。
とはいえ、今この時の大阪で、劇場で、観に行けたことはうれしい。
あと、パンフレットは読みごたえがあるうえに西川ちょりさんという方のイラストがとても素敵な一冊です。