リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

本「ときをためる暮らし」(つばた英子・つばたしゅういち)

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姉から届いた荷物に入っていた「ときをためる暮らし」を読み終わりました。

 

うちの姉は本を選ぶ趣味が良い。

とにかく突き抜けたおふたりの丁寧な暮らしを聞き取って、レシピや写真(撮影は落合由利子さん)と共に残してくれた水野恵美子さんには感謝したくなる。

 

うちの姉は「大草原の小さな家」シリーズが好きで定期的に読み直す人なのだけど、このご夫婦の暮らしは豚一頭を燻製にしたり、ソーセージにしたりして、最後は尻尾も炙ってアツアツを食べるローラたちの逞しさすら彷彿とさせる。

 

アメリカの開拓民の暮らしを思い出させる80代のご夫婦って凄すぎる。

 

もちろん生きてきた時代や感覚のちがいはある。

全く共感できない語りもある。

でも、人生かけて自分で生き方を決めてきた人の覚悟のある言葉は不思議と反発する気にはならない。

ただ(ここは私はそうは思わない)と感じるだけだ。

 

何よりこの笑顔の説得力!

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そして夫婦で仲睦まじく暮らす様子なのに、2人とも口を揃えて人間は「個」だと寄りかからない。

誰かと暮らしを続けることには楽しさもあれば工夫もいるのだよなぁ。

 

物を溜め込みたくないので読み終わったらメルカリで転売しようと思っていましたが、何となく歳を重ねてまた読みたくなる気がしたので当分本棚に置いておこうと思います。