前に「ダンス・ダンス・ダンスール」を投稿したときに、世界に目を開かせてくれる漫画がもっとあっても良いと書いて思い出した。
ニューヨークといえば近藤聡乃さんが綴るこの作品。
それはもう確かな画力もさることながら、わたしはこの人の文字がとても好き。
なんとこの漫画は文字までもが手書きなのです。
この人の安定して穏やかな文字で、丁寧に誠実に描かれた物語を追っていけるなんてとても贅沢なことだと思う。
(2巻に、書籍化の時に誤植を訂正する苦労が書かれていて、有難さが増した↓)
そしてほぼ同世代だからか、小さい頃に見ていた絵本とか、物語とかが同じで嬉しくなる(マッシュ・ムニエルも赤毛のアンもおちゃめな双子シリーズも大好きだったなぁ)
優しくて穏やかだけど隅々まで緻密で、のんびり読めるかと思いきや骨太な気付きがある作品です。
そしてやっぱりニューヨークは絵になる街だなと改めて。
作者が一人暮らししていたアストリアという地域は、友人が住んでいたので2010年に家族で数日滞在したことがある。
あのなんか分からんけどとにかく良い感じの街に飛んで行きたくてソワソワする漫画です。
あぁ、そうだ。
この漫画もなんか分からんけどとにかく良い感じなのです。