完全に表紙に使われている船越桂さんの彫刻に惹かれたジャケ買いでしたが、とても良かった。
イタリアで書店をしながら暮らした日々を振り返るエッセイ。
こんなに豊かな表現力を持つにはどれだけたくさんの書籍をイタリア語と日本語で読んできたのだろうと思う。
どの人のエピソードも、まるで身近な人の事を聞いているような、それでいて遠いミラノの別世界の人の話を聞くような不思議な感覚で読み続けた。
最後のページの裏書にこの船越桂さんの彫刻のタイトルが載っていた。
「言葉が降りてくる」
この本のために彫ったのかと思うようなタイトルだった。
やっぱり本を好きな人は人間が好きなんだなぁ。
あれ?これ前回の投稿でも書いたな。