リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

本「マジカルグランマ」(柚木麻子著)

柚木麻子さんは女たちの群像を書かせたら絶対面白い作品を生み出す人だ。 この前紹介した柚木さんの「らんたん」が、100年前の女たちのシスターフッドなら、こっちは現代版。 その上、ものすごい捻りが効いている。 気をつけないとなという戒めも、 そうだよ…

漫画「吉祥寺少年歌劇」(町田粥 作)

この漫画すごいと思う。 宝塚歌劇をベースで面白い漫画はある。 でも完全フィクションでこれを作れるのはすごい。 単純に男版タカラヅカって感じでもない。 青春群像がまぁ心地いい上に、画力がすごいのであらゆるジャンルのイケメンが揃うエンタメ要素も兼…

映画「スープとイデオロギー」(ヤン ヨンヒ監督)

久しぶりに大阪・十三の第七芸術劇場に。 年明けに「ボストン市庁舎」をみて以来なので半年も空いてしまった。 前宣伝見ながらこの半年に見逃した作品たくさんあるだろうなぁとちょっと悔しくなる。 それくらい、この映画館で観て後悔したことはない。 「主…

詩集「寸志」 (茨木のり子作)

(あぁ、今日はしっかり話が通じる)と明るい気持ちで電話を切って2時間も経たずに「今日迎えに来てくれるのではないのか?」と父から電話がかかってくる。 こういうことに、少しずつ、慣れていかないといけないのだと思う。 でも「慣れる」ということが「一…

漫画「マッドジャーマンズ」(ビルギット・ヴァイエ作)

かつて東ドイツに、モザンビークから多くの若者が「社会主義の兄弟国」という理由で働きに行っていたことを、この作品で始めて知った。 1989年のドイツのベルリンの壁の崩壊した時、私はまだ子どもだった。 それでもなんとなく海を渡ってくるポジティブな風…

本「米国人博士、大阪で主婦になる」(トレイシー・スレーター著)

本というのは不思議な存在だと思う。 読むタイミングをあちらの方から待っていて、目の前に登場してくるような本がある。 この本は、たまたま読書家の知人の本棚で見つけて、手に取った。 興味を惹かれたので借りてきて、読み始めた。 アメリカのボストン出…

本「Empowerment エンパワーメント」大崎麻子著

エンパワーメントと言う言葉をよく聞くようになった。 最近、語源に興味があるのでまずは単語の意味を考えてみる。 単語の頭にくるENは「~する」という意味なのでパワーにエンがつくことで「力にする」「力をつける」という意味。 で、この単語は主に女性…