前から気になってきた一冊をやっと読めました。
後書きを読んで最後の一編を読み終えたら涙腺が決壊してしまった。
「わたしにしか描けないものが描けるかもしれない」と新しいものに挑戦する作者が素敵だし、「女性差別を受けている海外の女の子たちの日常を描く」というテーマを提案した編集さんも素敵。
挑戦するために読んだ「参考文献」が後ろに列挙されているけども、それをみても作品作りに真摯に取り組んだ作者の姿勢が伝わってくる。
「どの編も仕上げまでに以前の三倍くらい時間がかかった。本になった喜び、読者とシェアできる喜びをいま、ぐぐぐっとかみしめている。」と作者も書いているけれど、本当にシェアしてもらえてうれしい。
普段私が薦める本や漫画をあんまり読まない我が家の中学生が、何も言わずに表紙を見て静かに手に取りあっという間に読了してました。
絵が美しいって力がある。
そして、多くは語らない日本に生きる15歳の女の子が「面白かった」と珍しく言った。
内容が深いって力になる。