あのキアヌ・リーヴスとウィノナ・ライダーのラブストーリって聞いただけで、ある一定以上の年齢の人間は観たくなるよ。
ということで観てみました。
www.koi-michi.com
まぁ映画として怒涛の感動やら、ラブストーリーにときめきやらを期待してみるとあれって感じではある。
でも考えてみたら、作品中2人以外には誰も声を発さずモブに徹し、ふたりが(屁)理屈やら過去の恋や家族への愚痴を延々と語りあうこの作品は、オファーをもらったキアヌとウィノナは絶対やってみたくなっただろうなと思う。
恋に落ちた最初は誰もが言葉の掛け合いを楽しむ時期があり、その意味では延々と話し続ける演技をものすごくふたりは楽しんでリアルにやっている。
同時にこういう会話劇って字幕は難しいよなぁと思う。
例えば母親がいつも自分に文句ばっかり言ってると愚痴るフランク(キアヌ)にリンジー(ウィノナ)が
Was she born in the Great depression?
彼女は大恐慌の年に生まれたの?
って返して、フランクが「むしろ大恐慌を起こす方だよ」って受けるシーン。
字幕でも意味は通じるけど、この「恐慌」のdepressionは「鬱々としている」という意味のdepressとかけてるけど、それって日本語字幕では伝えずらい。
他にもフランクが
What happened between us is not a miracle. It's actually close to debackle.
(俺たちの出会いは)奇跡なんかじゃない。むしろ災難に近い。
英語のセリフではフランクはミラクル(奇跡)とディバックル(災難)で韻を踏んでる。
こういう韻をふむの好きだよねぇ英語圏。
これ以外にも随所にお互いにちょっと面白いこと言おうとしてる感じのセリフが満載なんだけど、結構これを日本語で余すことなく伝えるって大変な仕事だよなと思う。
こんなに集中して会話を続けるってだけでもお互い好きやんかぁっていう意味ではロマンス映画ですね。れっきとした。
壮大なツンデレをキアヌ·リーブスが演じてるだけでも可愛いので、ファンの方は一見の価値ありです。
★15R指定の作品なので、子育て中の方は観るタイミングに気を付けましょう。
★引用している英文は耳コピだし、和訳は勝手にやってるので若干違うかもです。