子どもの頃は鍵っ子だったので私にはとにかく時間がたっぷりあって、かつインドアだった。
結果、縫い物や編み物ばかりする肥満児の小学生は手芸本の立ち読みばかりしていた。
いろんな出版社はあれども、どの分野でも飛び抜けてセンスが良かったのが「文化出版局」だった記憶がある。
と、言うことで出版社推しで手に取った本でしたが、内容がとても良かった。
まず装丁からして相当素敵です。
ストーリーの軸になる紫草の絞りの柄が表紙で、中は茜様の柄。
そして一枚の布が、時間も、国境も超えて渡っていくエピソードがどれも温かい気持ちになる。
布と本が好きな人が集まって作られた本だなぁと思います。
おすすめです。