映画より現実のほうが先を行くようになったら映画は面白くなくなるというようなことを前回投稿した「女性が映画をつくるということ」の中で高野さんが書いていた。
逆に言えば、未来の可能性を示してくれる映画は面白い。
インド映画「あなたの名前をよべたなら」はまさに、その典型のような作品だった。
インド生まれだけれど、アメリカ生活も長い女性監督ロヘナ·ゲナが生まれた国の外にでて感じたインドの圧倒的な格差と階級への違和感を映画にした長編デビュー作。
御曹司とメイドの恋愛というある意味お約束のストーリーだけど、今のインドにおいては圧倒的なタブー。
監督自身、もしこのふたりが想いを貫こうとしたら外国に行くしかないと思う。と語るほど、インドではありえない物語。
でも、色々感じながらもとにかくドキドキする!
一人で観てて何度も自分がニヤニヤしていることに気づいて真顔に戻すのが大変だった。
パンフレッドを買って読んだら主役の二人もすごい素敵な俳優さんで、この役に抜擢されたのがなるほどって感じのふたり。
監督が「低予算映画だから個別の控室も用意できなかったのがかえって仲良くなって良かった」って語ってたけど、本当に恋をしているようにしか見えなかった。
公開期間はそんなに長くないと思うので皆さんも是非劇場に!
すごくきれいな映画なのでスクリーンで見る事をお勧めします。