珍しく夫婦で観てきました。
英会話学校で50歳くらいのアメリカ人の先生が「僕が若いころからすでにおばあちゃんだった印象があるけど、まだご存命なの?」って、この映画のことを話したら驚いていた。
どれほど長い間アメリカで彼女がセックス·セラピストとして、メディアに露出し、活躍してきたかがよく分かる。
それにしてもすごい90歳だ。
ナチスが台頭してきたドイツで10歳の子供だった彼女は家族を置いてスイスに逃れ、そこからの人生を自分で切り開いてきた。
人を愛し、「学びだけは誰にも奪えない」と学び、好奇心を持ち続け、人と出会いつづけている。
彼女は常に撮影クルーや周りの人に「食べてる?」「食べなさい」「食べれた?」と聞き続けるのだけれど、この世代の人は日本でも若い世代が食べると喜ぶ人が多いよなぁと思った。
それほどまでに飢えを経験してきた世代。
もっとこの世代の人のストーリーに触れる機会を作りたい。
ニコニコ笑ってサクサク歩く140センチのかわいいおばあちゃんの生きてきた90年を記録するこの作品は、オンナが生きにくい(いや、男もだけにど)寛容さがなくなっていくような日本で、たくさんの人に見てもらいたいと思う。