もうあと一週間で今の朝ドラ「おかえりモネ」が終わってしまう…。
御多分に漏れず、坂口健太郎演じる菅波先生にハマってるので寂しいですが、ハッピーエンドで次の朝ドラに行ってほしいなぁ。
で、次の朝ドラは女三代にわたる久しぶりに連ドラらしい設定が帰ってきますね。
そのタイトルにもなったラジオ放送の生みの親「平川唯一」さんのことを、息子さんが書いたこの本。
気になって手に取ってパラパラ読んでたら平川さんの出身地が岡山県の高梁市で(前に前に親と姉家族と一緒に旅行でいったなぁ)と懐かしくなって購入。
予想以上に波乱万丈の人生が面白かっただけでなく、万年英語学習者としてはなるほどなぁと思うことも満載でした。
1902年生まれの若者が16歳でアメリカに渡り、17歳で現地の小学校に入学し子どもたちと席を並べ、学び続けて29歳の時にはワシントン州立大学の演劇科を主席で卒業しています。
1935年にはハリウッド映画にも出演したらしく、その時の写真の唯一のシュッとしてることといったら!!!
もちろんそんなに英語を話せる人は当時は貴重なので、1937年に帰国してからもやる仕事がたくさんあった。
アメリカの進んだ点をたくさん知っていたこの人が、帰国して敗戦までの8年間を日本で暮らしながら本当に日本は勝つと思っていたのかなぁと不思議な気持ちになる。
とはいえ敗戦後に玉音放送の英訳を世界に対して読み上げたのも唯一ならマッカーサーさんの通訳も彼はしています。
そしてNHKラジオの「カムカム英語」がスタート。
ここからはドラマが楽しみですね。
ちょっと後半のPHP文庫らしい道徳的な説教臭さは正直好みではないですが、あの時代にアメリカと日本で暮らし、英語の普及に人生をかけた人がいた。
それを知れてよかったし、読めてよかった一冊です。