パルムドールをとった話題作。
あのソン·ガンホ主演。
（これ行っとかな後悔するかも）と安易に観に行って、ちょっと何とも言えない気持ちになりました。
私の苦手な韓国映画の側面が特に後半で炸裂してて、（あかん、これ、あかんやつや）と予感した時すでに遅し。。。
確かに構図も、配役も、それぞれの演技も、細かいところまですべて映画を面白くする要素を兼ね備え、観客の気持ちを揺さぶる演出が満載なので話題作になった理由は分かる。
韓国社会での半地下生活ということの意味、世界的な格差の広がり、自分の立ち位置をどうしたって突き付けられるストーリーと「見ない方がいい」とは、なんとなく言えない気持ちになる。
でもさぁ！！！ネタバレ禁止の映画だから詳しくは言えないですが、映画の力をこんな風に思い知らされるのは私は不快なんだと思う。
好みの問題だし、観た人にはむしろ感想を聞いてみたいけど、一晩寝てから考えてみても私は珍しくお勧めはしない作品です。
ちなみに字幕は最初お金持ちの奥様が片言に話す英語をそのままカタカナ表記してて、ふつう外国語の箇所は《》でくくって意味を出すので（？？？）ってなりましたが全編を通じてそのどことなく気持ち悪い違和感とか嫌悪感とかを表現しているうまい字幕だと思った。
それにしてもアップの画面の多い作品だったので字幕泣かせ（字幕は画面を汚すのであんまり俳優の顔に被ることは好まれない）だなぁと後になって気づきました。
見てる最中はそんなこと考えて集中力が切れる瞬間もないほど圧倒的な力で引きずり込まれる作品です。
まぁ、すごい作品、なんだろうなぁ。これ。
