珍しく、日本の映画を劇場で観た。
10代の一時期はTHE BOOMしか聞いてなかった私にとっては「あの宮沢さんの息子(宮沢 氷魚さんはそんなふうに言われたくないだろうけど)が出てる!」ってミーハー気分もあり、始まってしばらくはそわそわと落ち着きない感じになってしまいましたが、切なくて優しい人がたくさん登場する、大切なことの詰まった作品でした。
ちょっと限られた時間に内容を盛り込みすぎたために脚本の展開が強引な部分とか、ベテラン俳優さん同士のバランスが、個人的な好みから言うと(うーん)って思う部分があったのも正直な感想ですが、主役のふたりは本当に難しい役を自然に演じてた。
特に、奥さん役の女優さんが自分の母親を見るシーンが最後の方にあるんだけど、ちょっとすごいなと思った(このお母さん役の人もうまいなと思った)
やっぱり私は女で母親なので、彼女の切なさに共感するんだと思うのだけれど、どんな立場の人でも、誰もが共感ポイントがあるし、自分や他者の多数でないことのしんどさについて気づきのある作品だと思う。
裁判も出てくるのですが、そこを監修しているお知り合いの南弁護士のコメントについてはこちらをどうぞ↓
ちなみに南さんとパートナーの吉田さんのドキュメンタリー映画「愛と法」もめちゃくちゃ必見の作品です。
本当に誰を好きでもいいし、だれと家族になってもいいんだよ。
そう思える作品でした。