この漫画の面白さをあえて書く必要もないですが、すごいのは毎巻ハッとするエピソードがあって、47巻も続いてるのに全然熱量が落ちないこと。
今回の巻で私が一番印象に残ったのは百人一首の読手として名人が心酔する元クィーンの山城さんのエピソード。
どうしてそんなに読みが魅力的なのかと名人に聞かれたときの山城さんの答えにシビレました。
「自分の中で響いてる声がいい声だと思ってたら大間違い。
聞いてる人にはそうは響いてないのよ。その認識のズレをできる限りなくしたくて、毎月自分の読みを録音して聞いてるの」
ここを読んで、ふと自分の英語を省みた。
毎週の英会話でもなんとか通じるのでなんとなく話せているような気になっていた。
でも、どんなことでも現状に甘んじたらその時点から力は落ちていくんだよなぁ。
と、いうことで試しに読売新聞英語版の社説をスマホのボイスレコーダーで録音しながら音読してみた。
あとで聞いて1人でのたうち回りました。
こんなペースと抑揚と発音で、「話せているような気持ち」になっていたのか!!!
知ってるはずの単語もいざ発音してみると自信のなさの溢れるあやふやな響き。
お金払ってなければ耳を傾けてもらうのも申し訳ないレベルでした…。
人間の脳って都合よくできてるんだなぁ。
と、主語を大きくして恥ずかしさを薄めてますが、相当落ち込みました。
まぁ、でもここからですね。
何事も試行錯誤した先に新しい地平が開けると信じて、好きなら進むしかないのだ。
あ、話は戻りますが「ちはやふる」、万が一まだお読みでない方は緊急事態のおこもりには最適です。
なんといっても現時点で47冊ありますから。