映画でも本でも続編がよりよくなることは稀ですが、これは大丈夫。
大丈夫どころか、より面白い。
ブレイディみかこさんの文章の力もさることながら、登場人物の「ぼく」が成長を遂げ、ブレイディ家を取り巻く社会や情勢も刻々と変化するのだから、その後を書いた作品が面白くならないはずはない。
私が「ぼく」と同世代の子どもを育てているのも理由がもしれないけど、中学生という不完全で、繊細で、聡明で、伸びていく存在が家にいることへの感嘆とかたじろぎにすごく共感する。
読み終わるのがもったいないレベルの極上の一冊ですが、幸か不幸か読みやすいので一時間ちょっとで読み終わる。
まだ読んでない方は2冊併せて、1は読んだけど「続編って減速するよなぁ」が理由で、これをまだ手に取ってない方はモッタイないのでこちらも是非お読みください。