リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

映画「ダーク・ウォーターズ」

2021年に劇場に足を運んで最後に観た映画はこちら↓

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もう、冒頭の映像からして「あ、ええ映画やな」と分かるイントロ。

そして、「ハルク」でヒーローを演じたロブ・ビロットが全く違う、地味だけど本物のヒーローを演じている(今回は主演とともに、製作も担当)

 

実話だからこその力もあるけど、巨大企業デュポンに追い詰められていく様をものすごくリアルに演じていてすごかった。

そしてリアルと言う点では彼の妻を演じたアン・ハサウェイも圧巻でした。

家計の事を突っ込まれてキレるシーンとか(分かるわぁ)と思わせる説得力。

 

パンフレットのインタビューの最後にロブ・ビロットが

 

観た人たちに希望を感じてほしくてこの映画を作ったから、この映画を観終わって劇場を出たときに希望を持ってほしいと思っている。

今テレビを点けて世界を見ると、本当に史上最悪の人が、史上最悪で自分勝手なことをしている。そしてそんな人が世界で勝っている。でもそれだけが真実じゃないんだよね。

(インタビュー当時の2019年のアメリカ大統領はトランプ氏)

 

さて、これを観て思い出したのですが、以前にこのブログでデュポン社について触れていました。

tototomoton.hatenablog.com

 

そして、この本で、早速この映画の舞台のウエスバージニア州を開いてみた。

全米一貧しく、不健康で、失業率が高い州と言われているらしい。

人口は三重県と同じくらいで国土は秋田県の5倍。

こんな町でデュポンを相手に闘う事のすごさを改めて感じる。

 

映画の中で祖母がウエスバージニアに住んでいるという主人公に上司が「気にしないし、誰にも言わない」とあえていうシーンがあったけど、そういう事なのかと腑に落ちた。

 

でもこの本には、パージニア州が失業率が高いのに治安は比較的良く、奴隷制度を支持するバージニア州東部と決裂したとも書いてある。

 

奴隷制に反対し独立した高潔さがこの州の根底には流れていることを忘れてはいけない。(「地図でスっと頭に入るアメリカ50州」41ページより引用)

 

カントリーロード」の流れるこの映画を多くの人にできれば劇場で観てほしいです。

巨大スクリーンで観るにふさわしい気迫のある映画です。