お知り合いが観て、とても感動したと、鑑賞券をプレゼントしていただいたので観てきました。
12年前のあの津波で、我が子を奪われた親たちの、裁判記録映画。
すぐ裏の高台に一分で登れるのに、なぜ地震発生から一時間近くたって到達した津波で我が子の命が奪われたのか?
なぜ学校で死ななければならなかったのか?
本当は何があったのか?
していない避難訓練を「実施した」と報告する校長、なぜか小出しにされ、二転三転する情報。
その中で止むに止まれぬ思いで、闘う人たちの群像に何度も胸が揺さぶられる映画です。
監督は私と同郷の高塚高校出身者の方。
プロフィールを読んだ時、私が中学生だった時、女子学生が校門で頭を挟まれ圧死した、この事件のことを思い出した。
映画館に貼ってあった記事を読んで、この監督があの事件の4ヶ月前に卒業していたことを知った。
「在学中に自分たちが声を上げていれば、彼女は死ななかった。黙っているのは加害者になることだ。」
その想いが繋がって、今回の作品にも結実したのだと思う。
たくさんの人に、観てほしいです。