昨日は誕生日だったので自分に本を買った。
ちょっと前に誰かが紹介していて気になっていた上に、黄色い帯に推薦文を載せている2人がとても好きな作家だったことが背中を押した。
読み始めたらもう最後まで止まらなくなった。
こんなにも「なぜ私は本を読むのか」ということについて腑に落ちる理由が書かれた本があるとは!
「けれど現実に流れる時間とは別の、もう一つの肥沃な時間をこころの中にもつことができれば、日々はにわかにその色を取り戻す。」
【198ページより引用】
何度こんな経験を、自分はしてきたことか。
それを守り続けてくれた人や場所があって私は「読む」ことがこんなにも自分を救ってくれると知っている。
活字に関わる全ての人の誠実な仕事の先に、私のこの「肥沃な時間」は在る。
そのことに感謝してこの本を読み終え、すぐに誰かに勧めたくなった。
巻末にこの著者が出版した本が紹介されている。
これでまた新たな本と出会うことになる。
まずは田舎の子どもだった私がお世話になった移動図書館「ひまわり号」の本を読みたい。
また一年、自分を内側から支えてくれる良書と出会えますように。