倉敷で蟲文庫に初めて行ってきました。
かなり昔に雑誌クーネルの取材記事を読んで、こんな古本屋さんがあるのかと思っていた景色が店に入るとドンと正面に(注・撮影の許可は得ています)
数年前に岡崎武志さんの「女子の古本屋」を読んでいたのですが、そこに紹介されている本屋さんであることは、店主の田中美穂さんの「わたしの小さな古本屋」を読むまで思い出せてなかった!
昨日お店でこの本を購入し、今日1日倉敷を散策しながら(読んでしまうのが名残惜しい気持ちと闘いながら)読み終わりました。
田中さんは本を媒介にして昔の作家や生まれ育った町、そしてなんとなく波長の合う人たちに出会ってきたんだなぁと思う。
本を好きな人は、究極的には人間が好きなんだなぁとニヤニヤしてしまう。
どの同業者やお客さんとのエピソードも、家族の登場させ方も、とにかくほっこりあったかい。
何か目的のために読むのではなく、自分と向き合うように読む。
読書ってそういう至福の時間だったよなと思い出させてくれる本屋さんと本との出会いでした。
ちょっとだけお会計の時に田中さんご本人とおしゃべりさせてもらったミーハーな私。
ご本人の周りもゆったりした時間と膨大な知識が同居してるのがもう、、、たまらん感じの人でした。
倉敷に行かれる機会のある方はぜひ訪ねてみてください。
残念ながら機会のない方もこの本は読んでみてほしいです。