このブログで須賀さんの本を取り上げるのは三冊目。
昨年、たまたま見つけた文庫本で彼女を知って、そこからとても好きな作家さんになった。
でも須賀さんはすでに亡くなっているので読み終えてしまうのがもったいなくて、急いで著書を読み進めないようにしているところが私にはある。
この本は須賀さんが亡くなった後で「須賀敦子」と言う人をみんなが語る内容で、私にとってはこれから読み進める須賀さんの本のガイドの様な一冊だった。
2014年の秋に神奈川の近代文学館で「須賀敦子の世界展」が開催された。
その期間中に行われた対談や講演のイベントの記録をまとめたのがこの本。
不思議なことに、ご本人の文章でもないのに、第三者が語る須賀敦子も「静かな気持ち」を連れてくる。
これを読み終わって早速「ヴェネツィアの宿」を買った。
ちびちび読み進めていますが、読み終えたらこちらも感想を書きたいと思う。
それにしても、この本を含め須賀敦子の本はどれも装丁が美しい。
それだけでも手放したくなくなるんだよなぁ。
この本も本が好きな人が満足する仕上がりだと思う。
装丁は緒方修一さん。
まちライブラリーはお世話になってるんだけど、綺麗な装丁の本に視覚的に邪魔が入るステッカーだけはつらいなぁ。
本を共有する以上は仕方ないのだけれど。