受験生の娘さんが国語の問題集で見つけて「続きが読みたい」と言うのでメルカリで購入。
早速読みながら娘さんが「伏線回収がヤバい」と興奮していたので、私も貸してもらって読み終えた。
不器用な人や、誠実な人がたくさん出てくるオムニバス形式の優しい小説でした。
差し迫ったこの時期に受験勉強から脱線して一冊本を読んでしまう様な寄り道具合が我ながら似てしまったなぁとちょっとおかしい。
この作品の中で「あの子が大きくなるたびに私、娘だからじゃなくて人として好きだわって、何度も思うもの」って独白する70代の女性が出てくるけれど、その気持ちが最近わかる。
教えてもらえる新たな世界は、育てたはずの子どもに新たに出会い直してる様な気持ちになる。
本を返す時に「ママは前世とか全く響かんからそこだけは違和感あったわ」と言うと「あー、まぁ、そこはな」とややこしめの母親を否定も肯定もせずにマイルドにかわしてきた。
娘はやっぱり面白い人だと思う。