リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

自由の森学園の食堂

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やらないといかないことがある時に限って、ちかくの市民図書館「まちライブラリー」に行ってしまう習性はなんとかしたいですが、懐かしい雑誌を借りました。

 

11年前のku:nelです。

そしてこの特集に目が釘付けに。

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埼玉にある自由の森学園の食事の美味しそうなこと!!

 

「五段階評価を設けず、子どもたちが生きる力をつけられる手作りの教育を」と、1985年に開校したこの学校のことは、この前上京した時に会った友人からも聞いたばかりだった。

 

子どもが以前ここの生徒だった彼女は

「運動会は、各組のカラーに子どもたちの髪が染められて南国の鳥みたいになる」と言っていた。

 

その名の通り自由!!!

 

「髪はうなじの見えないところでくくること。触覚ヘアは禁止」と言われている我が子のことを思うと、本当におんなじ国の中学生の話なのかと衝撃を受ける。

 

今は星野源さんの出身校と言うことも話題になって、全国から寮の希望者も集まってきてて、なかなか入るのも大変みたいですが、確かにこのご飯はたまらん感じ。

 

食べる意欲は、生きる意欲!

本当にそう思う。

 

 

映画「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」

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少し前に観にいきました。

これぞフランス!って感じの洗練された暮らしの中の細々した雑貨や壁紙に見惚れつつ、

まさにフランス!って感じのアモーレに盲目な主人公たちに圧倒される。

脇役を固める俳優さんたち(ヘルパーさん役の方が良かった)もみんな個性的で、どうなってしまうのかというスリルもあって、とにかく迫ってくる作品でした。

 

あと、なんか音がとても印象深い。

音楽だけじゃなく、生活音も。

美意識に満ちた映画です。

 

本「僕のコーチはがんの妻」藤井満著

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少しだけ知っている方の本なのでなんだか冷静に読めたかどうかは自信がない。

 

でもとにかく、玲子さんの勢いのある良い感じとそれを漏らすことなく綴る藤井さんの文章が素晴らしかった。

 

27ページに載っている「お見合い繰り返すけったいな人」というコラム1が面白くて、涙が出た。

 

藤井さんたちが付き合う前の、若かりし頃の玲子さんのぶっ飛んだエピソード。

 

彼女にどんどん夢中になっていく藤井さんの様子がダダ洩れで微笑ましい。

周りの人を、

今、目の前にある暮らしを、

大切にしようと思える一冊です。

 

最後にこの本は藤井玲子さんが絵を描かれている共著です。

巻末に藤井さんの写真付きで美味しそうなレシピまであって、生活力をつけたいどなたにもオススメです。

 

読み終わってものすごく久しぶりに藤井さんの著書「ニカラグアを歩く」を本棚から取り出してみた。

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表紙を開いたら

 

「ハワイで結婚はうらやましーだろ」

1999.1.15 藤井満

と、サインがあってまた泣けた。

 

こんな素敵な本を世に生み出した2人が羨ましいよ。

 

 

 

本「セーラー服の社会史」井上晃著

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娘さんに「私もさぁ、いよいよ受験生のオカンとして何かした方がええんちゃう?」と聞いたところ「むしろ何ができるのか聞かせてくれるか?」と返されたワタクシ。

 

勝手に大阪の高校について自由研究を進めております。

 

まずは清水谷高校のことが書かれたこの本。

 

ローカルネタ満載かと思えば、「社会史」とタイトルにつくだけあってイギリスでセーラー服がどうやって子供服になり、外国に広がり、大正時代の女学生の制服として定着していったかをかなり調べておられます。

 

もちろん後半は清水谷高校を中心に、1920年代にどうやってセーラー服が導入されたか、戦争中は着れなくなったセーラー服のことも含めてしっかり教えてくれています。

 

勤労奉仕のこの写真が印象的でした。

 

1937年の勤労奉仕の写真はモンペというよりお揃いの柄のチェックのサロペットに麦わら帽子でちょっとぐりとぐらのコスプレみたい。

なかなか楽しそうに作業しています。

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それが1943年になると通学もモンペに。

もう帽子もかぶらずにガチのモンペで作業しています。

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実際に1945年6月1日の第二回大阪大空襲では高校にも焼夷弾が落とされ、学校で生徒4名、職員1名が亡くなっています。

 

戦後、平和と共に復活した清水谷高校のセーラー制がとにかくNHKの朝の連ドラに使われまくっている事や、目の覚めるような青色の変え襟が九州の一部と大阪しか見られないという事も初めて知りました。

 

これから清水谷高校の生徒の制服姿をジロジロ見てしまいそうな気がします。

 

他にももうひとつ個人的に建築が気になってる学校があってオープンキャンパスに行ってくれと娘にお願いしていますが「完全に興味本位やん。私の偏差値が追いつかんわ!」と言われたので、引き続き勝手に自由研究を進めたいと思います!キリッ!

 

 

Twitterの効用

人にTwitterをすすめられて始めてから数年。

 

最初の印象は「、、、イライラした人、多い?」でしたが、いいなと思うものをフォローしたり、お友達と交流しているうちに何だか楽しくなってきた今日この頃。

 

最近の楽しみは、全国の行ったこともない、そして行ってみたい古本屋さんをフォローすること!

 

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こちらもTwitterで教えてもらって先週行ってきた神保町の古本屋さん。

いろんな人の棚があって時間が全然足りませんでした!

 

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こちらは以前に郵送で気になるフォロワーさんのGINEを送ってもらった大田区山王にある「あんず文庫」さん。

本のセレクトも、コーヒーも私好みのとても良い空間でした。

 

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こちらは川崎の武蔵小杉にあるブックカフェコヤマさん。

民家の中に急にあるのに、中はお客さまでいっぱいでお茶はできませんでしたが、とても面白そうな本がたくさん!

帰りがけに「満席でお茶をお出しできなくてすいません」と言ってくださるお店の方の自然な感じも素敵でした。

 

 

ミシマ社さんの本もかなり充実していて関西人としては嬉しい。

 

あぁ、行きたい古本屋さんはまだまだある。

時間切れで旅を終えたので、また行くぞ!

 

 

 

絵本「えんどうまめばあさんと そらまめじいさんの いそがしい毎日」

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発売日に予約して、まちわびていた絵本が届きました!

目の前のことにすぐ気が散ってしまうふたりに共感しながら、あったかい気持ちで読み終えました。

 

「暮らすということが大事。

いそがしく、たのしくね。」

 

原作者の松岡享子さんはこの作品が遺作になられました。

 

文と、絵を担当された降矢奈々さんは現在スロヴァキア共和国で暮らしておられます。

ウクライナの隣の国で、避難してきたご家族を自宅に受け入れ、SNSでもたくさんの大切なことを発信してくださっています。

 

うちの娘さんは保育園の時は降矢さんの「めっきらもっきらどおん どん」が大好きで、今も夏になると「おっきょちゃんとかっぱ」を出してきて読んでは「スイカが食べたい」と言います。

 

日常を愛おしみ、いそがしく(漢字の忙しいではないのです)、楽しんで日々を紡いでいくからこそ、それを爆音で断ち切る全ての動きにも敏感に嫌だと思える。

 

やわらかい心に寄り添えるおふたりの絵本です。

 

暮らしを大切に繰り返すこのご夫婦の日々の営みが励ましになる。

1人でも多くの方に届くことを願います。

 

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春はいかなごの釘煮

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明石市がふるさとなので春といえばイカナゴの釘煮。

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おかげで毎日お弁当が続いてます(茶色いな)

 

昔はおばあちゃんが巨大なタッパでたっぷり作って持ってきてくれていた春。

 

今は母の作った土佐分担の皮が入った釘煮。

 

こんな季節の味を引き継がずに食べるだけの私ですが、とにかくイカナゴを食べると「春」なのです。