(☆ネタバレありなので観に行くつもりの方、読むつもりの方はご注意を!)
前回の投稿で書きましたが私はすれ違いがあり得ないほど勃発する少女漫画が好みなので、「思い、思われ、ふり、ふられ」(全12巻)は連載中からチェックしていました。
今回、映画実写化の映画は娘も観たがっていたので一緒に行けるし、神戸の素敵な建築の高校で撮影されているし、主役の4人もかわいらしい感じだったので観に行ってきた。
映画好きとしてはあんまり言いたくないけど、結論としては残念でした。
若い俳優さんたちが頑張っているのは分かるけど、脚本が。。。
私がこの漫画をいいと思ったのは、主人公の女の子が長い片思いを経て、両想いになった後で、自分の夢(英語通訳)のために、その彼に背中を押されたとはいえ自分の判断で父親のアメリカ転勤について渡米することを決めるくだり。
そこが映画では結局すれ違ったまま父親の転勤についていくことにした彼女が、引っ越し前日になって両想いになってラストシーン。
違うって!結果的にその後主人公が渡米したとしても両想いになった彼氏がいても自分で行くことを決めるプロセス、この順番が大事!!
なんで、こんなに熱くなっているのかと自分でもちょっとおかしいですが、永遠の少女漫画好きとしては両想いでハッピーエンドのこれまでの恋愛至上主義的少女漫画の王道から、
夢も友情も恋愛も全部掴みますけど?
なんなら日本からも飛び出しますけど?ってところがこの漫画の良さだと思っていて、それが生かされていない映画には正直がっかりした。
多感な若い女の子がたくさん観に来てたからこそ(初日だったからか巨大なシアターが満席でした)、まさにこれからど真ん中世代の娘と観に行ったからこそ、映画もそこを変えないで欲しかった。
観終わって暑苦しく「10代女子が恋愛より自分の進路を優先するのって普通に当然やろ?」と感想を語る母親に「この方がウケると判断したんちゃう?」と娘の反応はいたってクール、、、。
「頼むから漫画も読んで!!!」と親として悲痛な叫びをあげましたが、面倒くさそうに「いいわ」と断られた夏休みのお出かけでした。