リカ活動家の日々のこと

リカちゃん人形に着物を仕立てて着せる沼に浸かる活動家。

本「英文法の教科書」(牧野智一著)

最近うちの14歳と一緒に英語をする機会があって、あらためて「三単現のS」とか「普通動詞とBe動詞」とか考える機会になったのでこれを買ってみました。 タイトルは「一度読んだら絶対に忘れない」という前置きが付いてますが、こちとら忘却力だけは自信があ…

本「派遣社員あすみの家計簿」(青木祐子著)

何やら収支が合ってるんかなぁと漠然と不安になりつつ、家計簿を付けられない私。 でも細かくケチなので書店で見かけたこの本が気になっても定価で買う勇気はなく、その場でポチっとメルカリで購入。 ダメ男に引っかかる女友達と話してるような気持ちになる…

詩集「詩ふたつ」(長田弘作 クリムト画)

先日近所の方に「茨木のり子さんの詩を時々読みます」と言ったら「これも好きかもしれないですよ」と貸してくださいました。 2つの詩もとても静かな気持ちにさせてくれる上に、クリムトの風景ががとてもしっくりとそれらの詩と寄り添っていました。 クリムト…

本「サンドイッチクラブ」長江優子著

私はもう子どもではないので、児童文学というものを読まなくなって久しい。 この世代の子ども向けに書かれた本は、絵本と違って子どもが文字を読めるようになるのであえて手に取らない。 それはとても勿体無いことだなぁということを思い知った一冊でした。 …

本「新しい須賀敦子」(湯川豊編)

このブログで須賀さんの本を取り上げるのは三冊目。 昨年、たまたま見つけた文庫本で彼女を知って、そこからとても好きな作家さんになった。 でも須賀さんはすでに亡くなっているので読み終えてしまうのがもったいなくて、急いで著書を読み進めないようにし…

映画「スウィング・キッズ」

前回投稿したムビリオバトル。 嬉しいことに勝ちました!! 「学び」がテーマの今回私が紹介したのが「スウィング・キッズ」 他の参戦作品と一緒に写真でご紹介。 後、結局この通り話せなかったけど5分のプレゼンタイムのために書いた原稿も貼り付けます。 *…

本「カムカム エヴリバディ」の平川唯一」

もうあと一週間で今の朝ドラ「おかえりモネ」が終わってしまう…。 御多分に漏れず、坂口健太郎演じる菅波先生にハマってるので寂しいですが、ハッピーエンドで次の朝ドラに行ってほしいなぁ。 で、次の朝ドラは女三代にわたる久しぶりに連ドラらしい設定が帰…

本「親愛なるキティーたちへ」(小林エリカ著)

今年の夏は実家の母のものをかなり断捨離したのだけれど、気になる本は持ち帰って来ていた。 私は運命論者ではないけれど本とはなんとなく出会うタイミングというか縁みたいなものがあるなと常々思っている。 この本も長女が夏休みの宿題で「アンネ・フラン…

本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」(ブレイディみかこ著)

映画でも本でも続編がよりよくなることは稀ですが、これは大丈夫。 大丈夫どころか、より面白い。 ブレイディみかこさんの文章の力もさることながら、登場人物の「ぼく」が成長を遂げ、ブレイディ家を取り巻く社会や情勢も刻々と変化するのだから、その後を…

本「地図でスッと頭に入る アメリカ50州」とリモート英会話

今日のリモート英会話で驚いたこと。 今習っているアメリカ人の先生が学生時代を過ごしたデラウェア州は地元のデュポン社がめちゃくちゃお金を自治体に出すから税金がタダらしい。 美術館などの文化的なものにも湯水のようにお金を使うので市民は超安い値段…

本「雪と珊瑚と」(梨木香歩著)

シングルマザーでゼロ歳児を抱えた主人公が「赤ちゃん、お預かりします」の貼り紙を見つけるところから始めるこの作品。 都会の恐ろしい待機児童数を知ってると、まさにファンタジーとしか言えないような冒頭から怒涛に続くスピーディな展開にこんな風に事が…

本「職業としての小説家」村上春樹著

2011年に私が滞在していたアメリカのバークレーはノーベル賞受賞者がゴロゴロいる、全米屈指のインテリの顔を持つ(他の顔もたくさんあるのでこの書き方にします)ところでした。 勝手な予想ですが読書家もはるかに多かったと思う。 そして、2011年は村上春…

本「チャンリグ・クロス街84番地」(へレーン・ハンフ編者)

数年前にたまたま無料でHuluかNetflixで同じタイトルの映画を観た記憶があって、本屋さんで原作本を買ってみた。 へレーン・ハンフさんが著者ではなく編者となっているのはアメリカ人の彼女とロンドンの本屋の店員さんたちの1949年から1969年までの20年間に…

本「話すための英語力」(鳥飼玖美子著)

前回の投稿から普通に一ヵ月空いてしまった…。 ということで、久々にご紹介するのはこちらの鳥飼さんの新書です。 話すためのコツと言う意味でも色々と参考になる実用書です(たとえば失礼にならない反論の仕方とか)が、さすがと唸るのはやっぱり興味を掻き…

本「ライブ!スウェーデンの中学校」宇野幹雄著

ちょっと機会があって、この本を読みました。 日本人で20年以上スウェーデンの中学校の先生をしている方がいることも驚きでしたが、その授業内容やシステムや子どもたちの様子が「ライブ!」とタイトルに付くだけあってかなり詳しく知ることができます。 最…

本「つまらない住宅地のすべての家」(津村記久子著)

津村記久子さんの話はとても共感して読めるのだけど、長編ともなると引きこもりの連休がうってつけだと思ってメルカリでサクッと購入。 なによりこの装丁がすごく好み。 ある意味ジャケ買いでしたが、内容も面白かったです。 ただ普通に考えて異常に登場人物…

絵本「3人のママと3つのおべんとう」クク・チスン作

近所のまちライブラリーが桜特集をしている棚で見つけました。 なんだかどの人にも寄り添う様な優しい絵本でした。 うちの場合はおべんとうを作るのは主に相方なので私以上に「ええ絵本や」と内容が沁み込んだ様子です。 個人的には外に働きに出ている私は会…

本「服を買うなら捨てなさい」 地曳いく子著

昔はこういうハウツー本を読まないタイプの人間でしたが、最近は自分は時折こういう背中を押してくれる本がいるなと思っている。 これだけモノにあふれて暮らしていると自分で意識していないと、好きなものを購入してるつもりが買わされていることも多い。 …

本「共産主婦」イスクラ著

タイトルが気になって手に取った一冊。 その名も共産主婦。 なんじゃそら?と思って手に取ったら、どストライクに刺さる可愛い雑貨がたくさん紹介されていました。 東ドイツ、ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、、、旧共産…

本「これからの男の子たちへ」太田啓子著

タイトルは男の子たちへですが、誰にとっても大事なことが書かれていると思う。 以前に読んだ記事で「性被害の話になると「でもハニートラップとかもあるから」と言う人は交通事故の話で「でも当たり屋もいるから」と言うのか?」と書いてあって強烈な印象を…

本「90歳セツの新聞ちぎり絵」と「91歳セツの新聞ちぎり絵」ポストカードブック

新聞紙ちぎり絵 母の誕生日が近いのでプレゼントに買いました。 ついでに近所の私が小さい頃からお世話になったおばちゃんにも読んでもらおうと思ってポストカードブックも買いました。 で、ケチなので送る前に自分も読む。 ちぎり絵作品そのものも良いです…

本「争うは本意ならねど」(木村元彦著)

これは紹介したいと思い続けてやっとブログ更新です。 コロナ自粛中に著者の木村元彦さんの「13坪の本屋の奇跡」を読んで熱い投稿をしたらそれを読んだ知り合いに「悪者見参」を勧められ、さっそく買いにいったのに書店に在庫がなくて代わりにこの本を薦めら…

江戸の恋(田中優子著)

江戸の恋 皆さま新年あけましておめでとうございます。 今年は帰省も外出もせずに読み正月を満喫しております。 今年の干支は牛ですが、私の干支は蛇。 巳年の執念深い私が今年年末年始をまたいで読んだのはこちらの一冊。 覚えておりますでしょうか? 昨年…

「女子という呪い」(雨宮処凛著)

女子という呪い 彼女の文章はホームレス支援雑誌のBIG ISSUEで連載を読んでいたけど、まとめて本と言う形で読んだのはこれが初めて。 ほぼ同世代を生きてきた彼女の感覚は色んな所でとても自分に近いなと思う。 たとえば上野千鶴子さんのベストセラー「おひ…

本「月曜断食」

月曜断食 とても体調が改善されたとママ友が貸してくれました。 あっという間に読めるし、確かに面白かった! そして私が気に入ったのは断食した次の日から朝は果物とヨーグルトな事。 これ私の2大好きなもの。 結構、知らずに私は朝はこれを食べてた。 りん…

本「言葉を育てる」米原万里対談集

米原万里さんが好きな人にとったら文句なしに面白いです。 言葉を育てる 小森洋一、林真理子、児玉清、辻本清美、糸井重里、、、誰との対談もそれぞれに興味深いですが、ここはやっぱり仲良しのイタリア語通訳者・田丸公美子さんとの対談がとにかく楽しくて…

本「地図のない道」須賀敦子著

地図のない道 以前コルシア書店の仲間たちというエッセイをよんですっかり須賀敦子さんのファンになったわたし↓ tototomoton.hatenablog.com こちらもとてもしずかな気持ちで読み進められる一冊でした。 ヴェネツィアに行ってみたくなる。 そして実は大阪に…

本「僕のウソ」藤野恵美著

まちライブラリーで何気なく手に取ったこの著者の「二人の文化祭」が結構面白かったのでこれも借りてみた。 これもするすると読めるけどなんというか読後感はすごくよかった。 ただ一つだけ気になるのは、この主役の二人の性別は男と女でなくてもよかったの…

花の命はノー·フューチャー(ブレイディみかこ)

花の命はノー·フューチャー このブログは後で自分が何を読んでたか遡る忘備録的なものなので、姉に送ってしまう前に感想を書いておく。 以前に読んだ↓の「ワイルドサイドをほっつき歩け」の若葉のころ(と言うには良い感じにヒネてますが)版。 tototomoton.…

倉敷·蟲文庫と「わたしの小さな古本屋」

蟲文庫 倉敷で蟲文庫に初めて行ってきました。 かなり昔に雑誌クーネルの取材記事を読んで、こんな古本屋さんがあるのかと思っていた景色が店に入るとドンと正面に(注・撮影の許可は得ています) 裏の石垣 数年前に岡崎武志さんの「女子の古本屋」を読んで…